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台風11号の前後に、無気味なくらい綺麗な夕方の景色を見た。
9月9日
夕方、西側遠方の空が晴れ渡り、日没後10分以上経過して、平尾台上空全面を覆っていた高層雲を下から照らした。超低角度の光線で残った長い波長のため、全天が真っ赤に染まった。(撮影;吹上峠)
9月14日
日没直後、西の空に発生していた小さな積乱雲が、太陽光線を部分的に遮り、平尾台上空の高高度の薄雲に不思議な陰を作った。陰内以外の雲は下から光があたっており、コントラストが強く描き出されている。何も考えずに見ると、巨人が雲を掃き掃除しているようにも。(撮影;自然の郷正門)
9月16日
一日中濃霧に巻かれた平尾台。日没ころ、急に西の空から雲が開けた。山襞のかしこにはまだ霧が残る中、紫色の夕焼けに空が染まった。日中の降雨で地面や路面が黒々とし、空が赤紫色の無気味な2色刷りのような景色となった。(撮影;平尾台登山道8合目)
平尾台は地上に川がない。地表水がないので水田が作れない。その昔、草原を焼いて畑にして蕎麦を作っていたのは、「ソバくらいしか育たなかった」かららしい。今ソバを作っているのは、趣味人たちだ。ソバを撒いて、花を楽しみ、少しの収穫を粉にひいて、蕎麦を打ち食そうというわけだ。平尾台ではお盆頃種まきし、今頃咲く。ソバは栽培種だが、開花や結実がバラバラで、野生を失わず、人の都合には従わない植物だ。10月にはまだ未受粉の花がいっぱいある状態で刈り取り、ハサギにかけて乾かしながら、実を熟させる。そうしないと初めの実が散ってしまう。
今日はその蕎麦畑の向こうで、グラビアアイドルの撮影があった。蕎麦の向こうに小さく写っているのがソレ。最近メキメキ売り出し中のタレントらしいが、聞いた名前をもう忘れてしまった。平尾台がどんなピンナップになるのか、久しぶりに若者マガジンを買ってみようか。
9月の声を聞き、急に涼しくなった。気が付くと草原のススキの穂が出始めている。この頃になると急増する問合せ電話がある。「ハギの満開はいつですか?」『ススキの満開はいつですか?」これが返答に窮するのである。
「サクラ」「ヒマワリ」「コスモス」などは5割ていどが同時に咲いている時期=いわゆる満開の状態がある。ところが自然の植物はある幅のある期間にまんべんなく次々開花する。ツキミソウなんか一本の茎が3ヶ月ほどにわたり順に咲き、先に咲いたモノが結実した後も多くの蕾がのこっている。自然ではこの方が環境変化適応という点で生き残るために有利なのだ。一方人の手が入ると、その種は、同時に開花し同時に結実するようになる(する)。よって「満開」は自然にはあまり自然ではない。ハギの満開の日は難問なのだ。
ススキほうはもっとタイヘン。穂は出穂→開花→穂立ち→枯尾と進み、8月下順〜12月に及ぶ。黄色い小さな花が咲くころは、地味で目立たず、草紅葉の終わった枯れ野の白い穂の方が奇麗だったりする。
そんな説明をぐずぐず求めていない質問者殿は、「○月○日〜○月○日頃です。」というキッパリした返答を期待しているのだろうが・・・・・。

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