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2008年1月28日 (月)

野焼きはカーボンニュートラル

 野焼きの日、羊群原から紅蓮の炎が上がり、もうもうたる煙と煤が巻き上がる。それをみて「あぁ、二酸化炭素が増えちゃうね。」と話している親子がいた。果たして野焼きは地球温暖化を悪化するのだろうか?
 答えから言うと1年を通せば「プラスマイナスゼロ」である。確かに枯れ草を燃すと二酸化炭素が出る。しかし春に芽を出し、夏には茎や葉を生い茂らせる草木の原料は、大気中の二酸化炭素である。草原の成長期に、野焼きで排出するのと同じ量を吸着する。よって野焼きはカーボンニュートラルといえる。
Dsc04940 そのほか野焼きは自然にどんな影響を与えているか? わかりやすい影響は草原状態の継続である。自然のままおくと平尾台のような温暖多雨地域は樹木に覆われた森が成長する。フォールリーフが腐葉土として堆積し、表土の移動が小さくなるので、石灰岩柱の頭も土に埋もれる。平尾台の羊群原は野焼きで維持される、半自然草原である。
 そういえば、カルストの語源、スロベニのKras地方は、石灰岩からなるカルスト地形で荒涼とした風景が広がる不毛の土地であった。もともとあった森を、ギリシアローマ時代から人が搾取したため、ごろごろした岩ばかりの風景だったのだが、最近は緑が戻るようにされているという。平尾台も森を戻すべきか、草原を維持するか微妙な問題である。
 地上が森であるか、草原であるか、台地にはどう影響するのか?専門家によると森の方がカルスト現象が大きくなるそうだ。土壌中の二酸化炭素が圧倒的に増加し、ピナクルをよく溶かし、洞窟をよりよく溶かし、鍾乳石がよく発達するという。どっちがお得かよーく考えてみよう。
 ■裸出派
 もっとしばしば野焼きすれば表土の移動が大きくなり、ピナクルやドリーネなど石灰岩があらわになった奇観景観が見られる。
 ■被覆派
 野焼きをやめ森にもどせば地上にはより豊かな生物層、地下にはダイナミックな洞窟システムがみられる。
 ■維持派
 いまの活動を維持し、半裸出半自然草原を守れば、現存の風景とか平尾台特有生物や絶滅危惧種を保護できる。

2008年1月27日 (日)

消防ヘリ1台、駐車場700台分

 野焼き見学会場の平尾台自然の郷は、普通車1100台の常設駐車場があり、1日の入場者にすると、10000人を少し越えても何とか収容できるように設計されている。また隣接地の鉱山用地も臨時駐車場(300台分)として使って、1日最大3050台16000人収容できた実績がある。なのにどうして6000人の野焼き見学者車両でオーバーフローしそうになるのか?
Dsc04948 実は北九州市消防のヘリコプターが、平尾台自然の郷一般者用駐車場の7割強=常設700台分+予備300台分をヘリポートとして使用するためだ。野焼き当日、従業員やボランティアのスペースを除くと、1000台分のキャパシティ、そこから700台分を取られると、野焼き見学者用は残り300台分となる。区画線をひきなおしたり、出庫区画をうまく回転させたりしてやりくりし、昨年は1000台の車を収容した。そのために多くの人員が必要となるが、野焼きの火の延焼にそなえる自衛消火人員も必要で、もう限度に来ている。
Photo_2Dsc04954 もともと消防ヘリは、隣接地の鉱山堆積場(黄H;東西200m x 南北100m)を使っていた。(いまでも訓練に使っている)写真のように整地した上に、コンクリートのテーブルも整備してある。パークで超繁忙期には、臨時駐車場として借りている場所だ。どういうわけだか2年前だったと思う。野焼きの日に突然、自然の郷の駐車場の一画;赤Hを使い始めた(実行委員も未把握で、ヘリ搭乗者は旧ヘリポートに集合してしまった)。そのときはまだ西よりの半分だけ(220台分)であった。さらに昨年は、真ん中の舗装路を使うためか700台分全部を封鎖されてしまった。また旧ポートの方も、万が一緊急応援要請が出て、出動するかもしれない福岡市消防ヘリのために、押さえられている。
 今年はこちらから、ヘリポートの使用について将来も含め、事前に協議の申し入れをしてみた。
「700台分の一部でも、駐車利用できないか?」
「旧ヘリポートの再(主)使用ができないか?」
「将来的に、平尾台周辺に別ポートが検討できないか?」など。
連絡調整会議の場で返って来た答えは、
「安全のため、昨年通りの使用をします。」
「駐車場のオーバーフローや車の渋滞は(上空だけ使うので)関知しません。」
「他所ではヘリポート申請が通らないでしょう。」
というにべも無いものだった。消防に「安全のためです!」と言われると反論できないが、、、。
Dsc04951Dsc04950 よって今後野焼きの日はこの写真の140台分と160台分で対応しなければならない。予測では正午ころ満車となり、14時ころまで渋滞が発生するかも知れない。野焼きの日の渋滞は立入り禁止区域への侵入者が発生するおそれがあるので、麓で登山道をふさぐ手段をとるしかないか? せっかく、認知の努力を続けてきたが、思わぬ頓挫である。

年々増える、野焼き見学

 もう1と月後にせまった、平尾台の野焼き。心配事がひとつある。それは駐車場のオーバーフロー。
 30年前(S52)、平尾台の野焼きで5人の消防士が殉職した。以来野焼きの範囲を狭め、厳重に人の出入りを禁止し、いわば市民には秘密裏に行われていた。15年前(H5)から野焼きの範囲は現在の330haに戻ったものの、市民には公開されていなかった。一般に公開されるようになったのは、5年前(H115)の平尾台自然の郷開園からで、一般市民が安全に見学できる場所が確保されたからである。まだ記憶に新しい平成13年の野焼き当日に北九州市も共催してグラウンドワーク「野焼きシンポジウム」を開催したら、消防関係者が参加者の通行を規制したりしたこともあった。
 実はそのシンポジウムのテーマは、野焼き不要論や自然破壊論に対し「野焼きについて、しくみや役割」を考え、市民の理解や協力を得るためのものだったのだが・・・。紆余曲折を経て議論の方向は、「長期的な自然への影響に是非はつけられないが、日本の農業文化が生んだ人と自然の共生景観を保つ活動として、市民に公開された形にしていこう」という指針を得た。
Cimg3628Dsc05011 そして野焼き見学が公開されてから、5回の野焼きが行われた。平成15年以前は関係者と数十人ほどの非公式見学者だけが見守ったものが、一昨年(H18)には3500人、昨年(H19)には6000人の公式見学者数をかぞえた。今年は(実施の曜日、天候にもよるが)昨年並みでも6000ー7000人程度が予想される。平尾台の野焼きの認知度がかなり広まってきたということだ。
 駐車台数は一昨年が700台、昨年が1000台でオーバーフロー寸前だった。今年も暖冬で、昨年を超えると駐車場がパンクする。

平尾台の野焼き(2008年)

 今年も平尾台に野焼きの季節がやってくる。3月2日(日)がその予定日で、予備日が5(水)、7(金)、9(日)となっている。1/25に関係者の会議があり、詳細がわかった。

■スケジュール

19_2 07:00 実施可否決定
 08:00 火入れ従事者集会
 08:30 慰霊祭
 09:30 人員展開
 10:30 第1次火入れ
 11:00 第2次火入れ
 13:30 第3次火入れ
 終了(例年16時頃)
 雨天や強風、前日降雨などの場合、延期

■交通規制・立入り禁止

Photo_2 県道直方行橋線7:00から16:00吹上峠ー光水交差点全面通行止
 野焼き範囲は、全面立入り禁止

 注意
 一般見学が出来る平尾台自然の郷へは、交通規制はない。
 ただし、駐車場が満車になると、小倉側横山池ー行橋側椿市
 で通行規制の可能性あり
(12時ー14時?)

■野焼き見学

(一般)
 平尾台自然の郷敷地内で自由見学(開園9:00、閉園17:00)

(特別見学会)
 9:00ー12:00、茶ケ床園地にて 事前申し込み必要 詳細別記
 http://www.hiraodai.jp/sato/event/index.html

2008年1月16日 (水)

平尾台ロケコン

 九州工業大学工学部機械知能工学科では学生がロケットをオリジナル設計し、製造し、実際打ち上げるという講義がある。普通は「意匠」「設計計算」「製図」くらいだが、モデルロケットを使うと、「製作」「試験」「打ち上げ」「評価」「設計変更」まで一貫してできてしまう。ロボコンならぬロケコンだ。
 昨日(1月15日)はその打ち上げが平尾台で行われた。私はその安全と技術的な監修を務めている。モデルロケットの入門はキットから入る事が多いが、大学生らしい意欲的なロケットを、しっかりとした設計製作過程で作って来ていたので紹介する。

No.1グループ
Dsc04713「1号機打上げシーン」を見る

 2段式ロケット

 まっすぐ、垂直に、綺麗な飛行軌道

No.2グループ
Dsc04717「2号機打上げシーン」を見る

 3段式ロケット

 難しい3段式を、垂直に真一直線に飛行

No.3グループ
Dsc04720「3号機打上げシーン」を見る

 フレックス翼グライダー射出ロケット

 打ち上げと、滑空体分離成功

No.4グループ
Dsc04722「4号機打上げシーン」を見る

 2段式ロケット

 ブーストステージ(1段目)の空力安定性不良

No.5グループ
Dsc04725「5号機打上げシーン」を見る

 2段式ロケット設計段階で不安定飛行を発見、改善策が成功

 ブースター分離時に、ノーズコーン脱落、パラシュート分離

No.6グループ
Dsc04728「6号機打上げシーン」を見る

 オーソドックスだが、頑丈な単段式ロケット

 フォルムにこだわり、尾翼を小さくしすぎて不安定飛行

2008年1月11日 (金)

1年で日の出の一番遅い朝

 昼間の時間が一番短いのは、冬至(12月21日頃)だが、日の出の一番遅いのは1月初旬だ。逆に日没が一番早いのは12月初旬で、冬至を挟んで前後に半月程ずれている。
つまり1月10日あたりを過ぎると、朝も夕も「昼間が長くなり始めている」ことが実感できる。
 平尾台に通勤していると、朝路面に降りた霜を頻繁に見るようになるのも、松が取れるころから。放射冷却の朝などは、太陽が昇る頃が最も冷え込む。人間活動の開始時間と最低気温時間帯が重なり合う季節、暦では小寒が6日で大寒が21日、昔人はうまく季節をとらえたものだ。Dsc04648
 しかし9・10・11日と、春先のような暖かさ、今日昼間は霧に覆われ湿度も高く日差しが無くとも、歩き回ると汗ばんだ。

2008年1月 9日 (水)

越境汚染

 昨日、今日と、朝日がやたら赤かった。きれいというよりちょっと無気味な感じだったのは、輪郭がぼやっとしていたせい? 昨日(1/08)日中は、晴れているのにぼんやりした空で、うすら寒かった。
 早々、黄砂だろうかと思っていたら、はるか西方から海を越えて来た、越境する大気汚染のようだ。
参考:http://www-cfors.nies.go.jp/%7Ecfors/index-j.html
もう少し陽射しが強い季節だったら、光化学スモッグ注意報が出る濃度に達しているらしい。
 予報では今日昼中がピークで、平尾台から行橋や小倉は見通せず、近くの山もかすんでいる。平尾台気象情報のポータルサイト
http://www.hiraodai.jp/kishou.htmlに、越境汚染予報のリンクを加えた。Dsc04637Dsc04639Dsc04641

2008年1月 1日 (火)

2008初日の顛末

1月1日 06:300811700
 今、元旦の朝7時前。もう20分で初日の出の時刻。例年になくドキドキしている。年末から天候が荒れ模様で、初日の出の会を中止したからだ。スッキリ見えて、きれいだったらどうしよう? 日の出方向の山はシノノメになってそこだけぽっかり明るい。

12月29日 11:00
 今年は12月の下旬になっても暖かく、雪が降りそうもなかったのだが、お天気予報ではこの年末年始に、急激な冷え込みと平地でも降雪と報道されている。平尾台は今夜から明日の降水が雪となりそうだ。センターも自然の郷も今日12/29から1/3まで休園だが、元旦早朝だけ自然の郷を開き、初日の出の会を予定している。
 しかし、1/2頃までは寒気におおわれ、日の出がみられるか、石窯焼き芋300コ配布しつくせるかピンチ。西高東低の気圧配置では、平尾台の南東の空が晴れることもあり、今のところ実施するつもり。
そして問題は登山道の交通確保。スノウープラウウや融雪剤散布車を準備して、待機する事にしよう。

12月30日 12:00071230
 先ほどまで、小雪はちらつくものの、晴れ間ものぞいていた。12時頃から気温が0℃に下がり、積雪し始めた。登山道も路面積雪、平尾台方面通行はチェーン必携。風が強く体感気温は、マイナス8℃が表示されている。
 小倉南署に、道路と気象状況を連絡。

12月31日 14:00
 予報に反し、あまり冷え込んでいないし、積雪も思ったほどではない。明日、元日早朝に予定している、初日の出見学会をどうするか、悩ましい。中止するなら15時がリミット。現在の気象は気温1℃、最大風速22m/秒、積雪3センチ。時折吹雪いて体感気温は-6℃。
 降雪は無くとも、いま路面が濡れており今夜の冷え込みで、凍結は必定。そこへ雪が降ると少しでもアイスバーンになる恐れあり。よって「強風と路面凍結が予想されるため中止」としよう。
 報道各社にファックスを出し、出勤予定スタッフにメールと電話する。「えっ!中止するんですかぁ。町は朝から晴れてますよ。」 決断を揺るがす返事を背に。

 中止したからとて、のんびりは出来ない。大晦日だが19時に床に入る。天気が気になるのでTVはつけっぱなし。

1月1日 04:30
 自宅の駐車場で、新たな降雪を確認。平尾台に急行。登山口で電光掲示板を見ると、チェーン規制の表示が出ていない。「あれぇ?」
5合目までは路面は黒い。20カーブより上は、真っ白で立往生の車が数台。警察に連絡する。

 台上の5時現在の気象は気温マイナス1℃、最大風速17m/秒、積雪5センチ。時折吹雪いて体感気温は-9℃。何件か電話での一般ゲストの問合せあり、イベント中止と気象状況を伝える。

1月1日 07:050811705
 空全体が急速に明るくなり、日の出の天狗岩の方向の状況がはっきりしてきた。わずかに見えていた空は雲が覆っている。少し風が強まって来た。雷警報器がなりはじめた。降雪の前触れか?

1月1日 07:200811720
 降雪とともに地吹雪になった。視界は10mほど。まもなく日の出の時間だが、これでは厳しい。体感気温マイナス12℃。
 ほっとしたような、残念なような不思議な感慨にとらわれる。まあよしとしよう。

1月1日 07:250811725_2
 日の出時刻ころから、急に強く吹雪いて来た。風上を向いては立っていられない。ここ10年で最悪の元旦の天気だ。約1時間程この状況が継続。積雪は10cm。
 もし日の出イベントを決行していたら、ゲストもスタッフも「いきはよいよい、かえりはこわい」の歌詞のとおり、とおりゃんせになっていたところだ。

1月1日 09:30Dsc04415
 では除雪に出動するとするか!

 11:30 除雪完了。立往生の最後の1台も、融雪剤でUターンさせ、小倉方面に下って行った。気をつけてね。

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