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良く晴れた風のない朝、平尾台の台上で四方八方から大きな音が聞こえる事がある。普段平尾台はとても静かで、都会の騒音は全く届かず、小鳥のさえずりと風の音だけである。
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音は方角によって異なる。前々から最も気になっているのが、大平山の向こうからの音だ。低く、ドッドッドッドッという感じで、連続する無数の機関音のように思う。地図で見ると北北東方向は、貫山から足立山・企救半島と山並が連続し視界を遮断する。街並が遠望できる、小倉北区や豊前の市街地方面は静かである。いったいなんの音でどこから聞こえてくるのか?
つい最近、「海峡ビューしものせき」に宿をとった。下関の火の山中腹に建つ、関門海峡を見下ろすホテルの1室で、夜に窓を開けると、聞こえて来た音がまさにその音だった。海流に逆らって全速力で進む何十隻のエンジンの合奏だ。まちがいなくこの音だ。それにしても直線25Km隔てて、はっきりくっきり聞こえているものだ。
今日、平尾台で「関門海峡を往来する船々の音」はお昼頃まで良く聞こえていた。日によっては、平尾台西山麓の東谷地区で船の汽笛が聞こえることもある。放射冷却で気温高度分布が逆転すると音の屈折が起こるのかも知れない。
平尾台は標高400-600mのテーブル状の台地。北側が日本海、東側が瀬戸内海に向かって開けている。周辺に高い山もない。台地上は窪地にわずかに樹木が生えているのみで、大部分草原の丘陵地である。よっていつも風が吹いている。風速は、だいたい近くの都市部の2〜3倍。建物や樹木がないので、風の流線が乱れている領域が低い。これは凧上げに非常に良い条件が揃う事になる。
普通、凧の上げはじめに、糸を長くのばして走る。助手が手放した凧が、15〜20mも上がると、上空の風をつかんで安定する。この走らないと凧が上がらない、風が乱れている領域が平尾台では低い。助手なしで簡単に上げられることが多い。
そのほか、高圧線や電線がない。道路鉄道がない。そこで自然の郷では園内での凧上げ(スポーツカイト/スタントカイト除く)を推奨している。年に数回は凧愛好会も呼び、デモしてもらっている。私自身もネットでおもしろい凧をさがしては、コレクションしてもいる。今後、平尾台の空で変わった凧を見つけたら紹介していきたいと思う。
今回の目玉は、ニュージランド製の「三葉虫」で幅6m、長さ15m(テール除く)のサイズを誇る。これが登場したとたん、芝生広場の数千人がアングリ空を見上げて固まった。もうひとつは平尾台名物「顔ダコ」。骨の無いグニャ凧をベースに、大判プリンターでゲスト自身の顔を印刷したもの。金1000円也で、とても人気がある。不人気No.1は「ICALUS(イカロス)」。身長180cmの少年が255cmの翼を広げているデザイン。本当に人が飛んでいるようでリアルすぎて、キモイらしい。












3月2日に野焼きがあった。昨年は6000人が賑わったが、今年は天候が冬型で前後の週の気温が低く、7割程度の人出だった。前日と当日日中は何とか晴れたが、野焼きが終わるのを見計らうように、雷鳴・稲光・雹が降ると言う天候になり、4日5日と積雪した。
野焼きが終わった平尾台は、黒々とした光景となるが、昨日今日は一転、真っ白な景色が広がった。野焼きで枯れ草がなくなると、雪が山の地肌に積もり、剥き出しの白となる。雪国でも1m程度積雪しないと、なかなか純白の雪原にならないので、野焼き後の平尾台の積雪風景は、豪雪地帯のそれに似ている。
ただ、防火帯の外周は枯れ草は残っているので、まるで野焼き範囲にだけ雪が降り積もったようにも見えておもしろい。
(3/7追記)
微妙に解け残った雪が、豪雪地の春山のような、ユキシロ風景を描き出した。平尾台の小山が標高2000m級の高山のように見える。
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